RAPIDワーキンググループ報告

1998年6月に米国EMF-RAPID計画の一環として、ワーキンググループ(作業会)による報告書が発表されました。
この報告書では、ワーキンググループのメンバーが国際がん研究機関(IARC)の発がん性評価分類を用いて電磁界の発がん性を評価した結果、「発がんの可能性がある(2B)」という結論に至ったというものでした。
日本では、新聞などで「電磁波と発がんに因果関係」というように、大々的に報道されました。
報告書の内容
がんに関して
- 疫学に関しては、小児白血病と職業者の慢性リンパ白血病に「limited evidence(限定的な証拠)」がある。
- その他のがんに関する疫学については、「inadequate evidence(不適切な証拠)」がある。
- 動物実験については、「inadequate evidence(不適切な証拠)」がある。
がん以外の健康への影響に関して
- 「no evidence(証拠はない)」、 「inadequate evidence(不適切な証拠)」 、「weak evidence(弱い証拠)」のいずれかである。
この報告書に対する反響は大きく、学識者による様々な意見や解釈が述べられています。
1999年5月には正式なRAPID最終報告が発表されています。
電磁界に対する専門機関の評価など 一覧
電磁波