IARC発がん性評価に対する専門機関の見解
IARCは、2002年3月の最終報告書発刊前に、発がん性評価結果のプレスリリースを2001年6月にホームページ上で公表しましたが、このプレスリリースを受けて、専門機関が以下のような見解を示しています。
英国放射線防護局(NRPB)の見解
2001年6月28日に、NRPB は、以下のような声明(Response Statement)を公表しています。
極低周波(ELF)磁界の影響の可能性についてのIARCのワーキンググループの知見は、英国放射線防護局(NRPB)の非電離放射線に関する諮問グループの知見※1と一致している。
世界保健機関(WHO)の見解
2001年10月に、WHOはFact - Sheet 263の中で、以下のような見解を公表しています。
極低周波磁界はヒトに対して発がん性がある可能性があると分類されたが、極低周波磁界への曝露と小児白血病との間に観察される関連性について、他の説明がある可能性が残る。特に、疫学研究における選択バイアスの問題や他の種類の電磁界曝露については厳密に分析するに値する。
国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)の見解
2002年1月に、ICNIRP は以下のような見解を公表しています。
1998年、ICNIRPは、実験研究による証拠がないため、曝露ガイドラインを策定するには疫学データは不十分であると結論づけた。このICNIRPの見解は、IARCの分類と異なるものではない。
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