人での発がん性の証拠の程度(疫学研究の結果)
発がん性の十分な証拠(Sufficient evidence of carcinogenicity)
人のがんとの間の因果関係が立証されたと見なす。つまり偶然、バイアス(偏り)および交絡因子を、納得できる信頼性をもって取り除くことができた研究において、曝露とがんの間に正の相関が観察される。
発がん性の限定された証拠(Limited evidence of carcinogenicity)
曝露とがんの間に正の相関が認められ、がんとの因果関係の説明は信頼できるものと認められるが、偶然、バイアス(偏り)および交絡因子を納得できる信頼性をもって除外できない。
発がん性の不適切な証拠(Inadequate evidence of carcinogenicity)
評価の対象となった研究は、データの質、一貫性、または統計学的な検出力において因果関係の有無を結論づけるには不十分である。あるいは人に関するデータがない。
発がん性がないことを示唆する証拠(Evidence suggesting lack of carcinogenicity)
人が曝露されることがわかっている全ての曝露レベルをカバーする幾つかの適切な研究があり、いずれの曝露レベルにおいても、調査したいずれのがんとの間にも正の相関がない点で一貫性がある。発がん性がないことを示唆する証拠の結論は、これまでの調査で対象となったがん部位、曝露条件及び曝露レベルならびに観察時間の長さに限定されるのは避けられない。更に、調査した曝露レベルでのごくわずかな危険の可能性はどうしても除外できない。 この分類は特定の器官や組織に限定して用いられることがある。
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